コンサートとの出会い
ジブリを再発見するきっかけは、藤原しおりさんのYouTubeで知った久石譲さんのコンサートでした。
「久石譲 presents センチュリーファミリーコンサート in 京都」。
さっそくチケットを予約し、わくわくしながら京都へ向かいました。
あいにくの雨でしたが、会場はとても賑やか。ファミリーコンサートとあって、小さなお子さんもたくさん。司会の呼びかけに子どもたちが元気に応えるなど、和やかな場面もありました。
弦楽器の魅力に気づく
これまで弦楽器に少し苦手意識があり、オーケストラ演奏はあまり聴いてきませんでした。
でもこの日、バイオリンをはじめとする弦楽器の美しい響きや、奏者一人ひとりの技術、そして楽器そのものが持つ力を強く感じました。
そこに久石譲さんのピアノが加わり、まるで天にものぼるような気持ちに——。
慣れない曲だけでなく、聞き馴染みのある「となりのトトロ」も演奏され、感動のあまり涙がこぼれました。こんな経験は初めてです。
チケット争奪戦と次の楽しみ
ジブリ音楽が大好きな私は、後日開催された
「久石譲&フィルハーモニー管弦楽団スペシャルツアー2025 スタジオ・ジブリ フィルムコンサートツアーファイナル」のチケット争奪戦にも挑戦。
残念ながら取れませんでしたが、全力で挑んだ分、諦めもつきました。次の機会を楽しみに待ちたいと思います。
『海がきこえる』リバイバル上映へ
そんな折、ニュースで1993年公開のジブリ長編アニメ『海がきこえる』が期間限定でリバイバル上映されていることを知ります。
東京と高知を舞台に、高校生の恋愛や成長を描く青春物語です。
今年、夫が東京に単身赴任を始め、私も東京へ行く機会が増えました。高知は若い頃に好きだった人が好きだった場所。結局その人とは別れたけれど、居心地の良さや人の温かさが好きで今も毎年訪れています。高知城、日曜市、桂浜——。忘れていた恋愛の記憶を思い出すと、今でも胸がきゅっとします。
映画の中の懐かしい景色
映画は吉祥寺駅の描写から始まります。
「あ、吉祥寺だ。懐かしい」と心がざわめきます。駅のホーム、電車の色、改札で切符を入れる仕草——今とは違う光景に、懐かしさがあふれました。
初めて観るはずなのに、過ぎ去った時間をゆっくりアニメーションでなぞっているような感覚。ずっと終わってほしくないと思った映画は、わずか1時間ほどで幕を閉じました。エンディング曲が胸に沁み、忘れていた“胸がキュンとする感覚”がよみがえります。
原作との出会い
『海がきこえる』は氷室冴子さんの小説が原作とのこと。
「原作がある!まだ読んでない!」と気づき、さらに驚いたのは氷室さんが『なんて素敵にジャパネスク』の作者だったことです。
ずっと気になりながら手に取らなかった作品ですが、今の私にはきっと熱く響く本だと感じます。こうしてまた、新しい本への道がつながっていきます。
おわりに
まずは『海がきこえる』の原作を読んでみようと思います。『なんて素敵にジャパネスク』は涼しくなってから。
どちらの感想も、またここでお話しできたら嬉しいです。では。
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